潟}ルエス発行
 ペットのある暮らし 会報10号より
愛犬・愛猫の
健康チェック
アレルギー性皮膚炎
これから、ペットたちの苦手な
暑い夏がやってきます。
ご相談の多い「アレルギー性
皮膚炎」について掲載いたします。
   アレルギー性皮膚炎の症状
 症状がでやすいのは、耳の中、顔面、前足、後ろ足からわきの下などの皮膚のやわらいかいところにはじまり、次第に全身に広がっていきます。皮膚の抵抗が弱くなっている時などは外耳炎などほかの病気を併発することは少なくありません。

           アレルギーとは
 アレルギー反応とは、アレルギーの原因となるものが体内に取り込まれることにより、生体がそれを排除しようとして自分自身に向けられる働きのこと。犬ではその反応が主に皮膚に現れるため、炎症や痒みが起こります。こうした皮膚炎をアレルギー皮膚炎と呼び、最近増加の傾向にあります。
 各犬種はもともとある環境に順応しているのですが、現在いろいろな地域の犬種が飼われる様になり、従来の環境が変化したことも一因です。
 また家の中で飼われる事が多くなり、今まで野外では接したことのないような物質に(カーペット・プラスチック類など)遭遇する機会が増えました。これらも原因のひとつといえます。

耳道・目の回り・脇の下・内腿
 アトピー性皮膚炎によく見られます。アレルゲンを吸い込んで急に症状がでるわけではありませんが、徐々に、全身にひろがってきます。

首回り
首輪がアレルゲンとなって皮膚炎を起こしています。別の素材に換えてあげましょう

くち回り

 プラスチックの食器などが原因で、接触性のアレルギーが起こる事があります。ステンレス製・陶器の食器に変えてみましょう。

尻尾の周囲から背中にかけて

 毛が薄くなり、かゆがり、皮膚をさわるとかさぶたのようなブツブツがでる。尾の回りと背中は、ノミアレルギーのでやすい部位です。ノミの駆除をして下さい。

お腹

 化繊のじゅんたんなどのかぶれが考えられます。じゅうたんの素材にアレルギー反応をおこしているので、敷物を変えたり、取り除いて見ましょう。その他、症状がでだした頃の生活環境でかえたものがあれば、もとの状態に戻してみましょう。綿などの製品は刺激がすくないようです。

足・胴体

 靴や洋服・レインコートの布地に対するアレルギーが考えられます。靴や洋服を脱いだ後、赤みがでたりかゆがったりしていないでしょうか?
 洋服・レインコートなどの着用をしばらくやめて下さい。

食物アレルギーについて

食物アレルギーとは食物に含まれる成分を摂取することによって、季節に関係なく発症します。
症状としては嘔吐・下痢・皮膚(痒み、皮膚炎、外耳炎など)。
 食物のアレルゲンを特定するのは、とても時間もかかり大変なことが、症状が悪くなっていくのを、何もせず手をこまねいているわけにはいきません。
 食物性アレルギーが考えられる時には、まず第一に人間の食べるものを一切与えることをやめて下さい。アレルゲンには通常のエサに含まれている、牛乳(乳製品)・牛肉・大豆・小麦・トウモロコシが挙げられます。また、保存料や着色料などの食品添加物もなり得ます。一番アレルギーが出にくいといわれている、子羊とお米を中心とした、無添加・無着色のフードに切り替え、アレルゲンの可能性のある物を除去してあげます。おやつも低アレルギー用の物に切り替えます。薬用シャンプー・薬浴などで症状の悪化を防いでいきます。しかし食物アレルギーの改善には早くて数週間〜数ヶ月の期間がかかります。 
 普段からのエサへのこころがけが食物アレルギー皮膚炎の回避につながります

予防策

犬・猫はアレルゲンを自主的に避けることができません。避けてあげることができるのは飼い主さんしかいません。
 花粉が原因でしたら、花粉が多く飛び散る時期や、時間帯を避けて、お散歩にいきましょう。
庭に原因の植物があれば、すべて抜き取ったり、刈り取る。ダニが原因でしたら、畳や絨緞をやめてフローリングにしたり,こまめに掃除をする。ベットや敷布などは,天日で干して乾燥させ、電気掃除機をかけましょう。
 もうひとつ大切な事は、早期発見による早期除去です。皮膚炎は飼い主さんの目で気づきやすい病気です。ブラッシングの際には犬の皮膚の状態を特に注意して見てあげてください。脇の下、指と指の間、耳の中などは入念にチェック。 普段から、痒がっている様子がないか観察してあげてください。